興味の壺

メカデザイン、機器デザイン、プロダクトデザイン、伝統的アーキテクチャー等を紹介します。

犬山城

日本の城の天守のうち、江戸時代またはそれ以前に建設され、現代まで保存されている天守を「現存天守」と言う。
犬山城天守は、現存天守12城のうちの一つ。
また、国宝指定された天守の一つでもある。
(他の国宝天守は、姫路城、松本城、彦根城、松江城)
2006年(平成18年)4月6日、日本100名城(43番)に選定。

木曽川沿いの丘の上に、犬山城天守はあった。
質素に、こじんまりと佇んでいる。
犬山城は、背後の木曽川を要害にし、この地域の軍事・経済・交通上の重要な拠点として重きをなしてきた。

犬山城天守 犬山城天守

天守内には展示物は少なく、建物の構造を見て味わうといった趣で、実に好感が持てた。
最上階は展望室になっているが、オリジナルを尊重し、転落防止のネット等も取り付けられていない。個人的には、好感がもてる。

内部がコンクリート造りになっている城がある。
耐震性を考慮した選択なのかもしれないが、オリジナルの構造を生かしながら耐震性を持たせることは出来なかったのだろうか。
貴重な文化遺産としての城は破壊され、城の形をした張りぼてとなってしまった城・・・
もはや、城ではないと思う私にとって、質素で、オリジナルを生かした犬山城は清々しいものだった。

画像ではそれほど感じないが、失礼ながら、城としては多少バランスが悪いかなという感想を持った。
下部に対し、最上階が大きすぎる感じだが、最上階内部はそれほど広くはないので、仕方がなかったのかもしれない。

画像中:地下一、二階(穴倉)。天守の出入り口があり、天守を支える石垣や太い梁をみることができる。
画像下:二階。中央が武具の間で武具棚が備えられ、その周囲を武者走りが巡っている。

犬山城全景は、「Photograph Alubum」。
地下石垣内部、2階部分は、「国宝犬山城」から引用させて頂いた。

犬山城 地下踊場 犬山城 二階武具庫