興味の壺

メカデザイン、機器デザイン、プロダクトデザイン、伝統的アーキテクチャー等を紹介します。

Moto Parilla 250 Wildcat Scrambler

イタリア、パリラ社のスクランブラー。モト パリラ ワイルドキャット スクランブラー(Parilla 250cc Wildcat Scrambler / 1962)。
非常に生産台数が少ない。
画像車体は、北米現地代理店の要望で投入されたもの、極めて程度の良い車体である。

Moto Parilla 250 Wildcat Scrambler 左側面 モト・パリラ250ワイルドキャットは市販状態で26hp/9500rpm。
「ハイカムOHVエンジン」。ハイカムと言っても、ハイリフトカムではなく、チェーン駆動(あるいはギア駆動)による、カムシャフトが高い位置にある、「ハイポジション」OHVで、そこから短いプッシュロッドで、ロッカーアームを押す。

OHVエンジンは、高回転には向かない。
カムによって、押された長いプッシュロッドが、しなってしまうためだ。
そのため、ハイカム化(ハイポジション化)が行われる。
モト・パリラ250ワイルドキャットは、極限までプッシュロッドを短くした例。
このようなOHVエンジンは初めて見た。

モト・パリラの北米総輸入代理店である、ペンシルバニア州フィラデルフィアのコスモポリタン・モータースのリクエストにより、1957年、北米モデルのワイルドキャットがリリース。
翌年、200ccが、さらに1961年、250ccがリリースされた。

モト・パリラ250ワイルドキャットは、ノーマルで、26hp/9500rpmを発生。
セッティングにより、最高速度は100マイル(160Kmh)に達し、当時世界最高速を誇るシングルオフローダーだった。

ユニークなメカを持ち、秀美なエンジン。欧米で高い人気を博した。
生産台数は少ないが、今も人気が高いようで、マニアはレストラを行い、専用サイトも存在している。

Moto Parilla 250 Wildcat Scrambler エンジン Moto Parilla 250 Wildcat Scrambler ロッカーアーム OHVエンジンの証明、ロッカーアーム(エンジン上面から)

Parilla 250cc Wildcat Scrambler (1962)
Engine: 247cc (68x68mm) air-cooled vertical single-cylinder four-stroke
Power Rating: 26 hp @ 9500 rpm
Valves: overhead, actuated by high-level camshaft driven by chain or gears
Fuel System: 30mm Dell'Orto carburetor
Transmission: 4-speed; 5-speed optional
Suspension: adjustable telescopic forks (front); swing arm (rear)
Brakes: drum (front & rear)
Wheels: 3.00x21 inch (front); 4.00x18 inch (rear)
Weight: 250 lb
Maximum Speed: 85 mph

参考サイト:MOTO PARILLA