興味の壺

メカデザイン、機器デザイン、プロダクトデザイン、伝統的アーキテクチャー等を紹介します。

オープンバッフル

オープンバッフルとは、板にスピーカーユニットを付けただけの、エンクロージャーを持たないスピーカーシステムである。
エンクロージャーを無くすことで、箱鳴りや内部反射による音の濁り、遅延、歪みが排除され、自然で、ディテールに富み、圧倒的に音場が広がるサウンドが実現。
長時間聴いても疲れない音楽が生まれる。
特に、女性ボーカルやソロの楽器音などは、目の前で演奏しているような、素晴らしい音を再現する。
ただし、スピーカーがむき出しの為、前後の振動が打ち消しあい、低域はその影響を受けて減衰する。
オープンバッフルがポピュラーなアメリカでは、35p前後の巨大なウーファを用いて低音を補完しているケースが多い。

12インチ オープンバッフル正面

詳細不明だが、フルレンジらしい 12インチ(30cm)ドライバーを入手した。
ダブルコーン、フィックスドエッジと言う事は分かるが、詳細なデータは不明。
状態は良かったが、古いタイプのフルレンジドライバーということは、間違いない。
取り合えず、ベニヤ板に取り付けて音を確認。
今まで聞いていた、アコースティックギター演奏の女性ボーカルが、まったく違う。
目の前で歌っているような、自然な臨場感があった。

12インチ オープンバッフル正面

フックスドエッジスピーカーについて調べると・・・
フィックスドエッジは、振動板とエッジが一体成型されているタイプで、非常に反応が速く、繊細な音の立ち上がりに優れ、クリアな音質が特徴である。
中高域の透明感や、ボーカルのリアリティ、スピード感を重視するリスニングスタイルであれば、フィックスドエッジとオープンバッフルの組み合わせは極めて優れた選択肢となると、ある。
きちんとしたオープンバッフルの製作を決めた。

現代スピーカーとは違う自然な伸びやかさは素晴らしかったが、低音が弱いと言う事は理解できた。
そこで、サブウーファーを合わせたシステムを組むことにした。
サブウーファーは、バスレフではなくパッシブラジエーターを用いた。
これは、エンクロージャーや、ポートの計算が必要ない為である。
要は、簡単に仕上げる為の選択。
そして、モノラル仕様。
試聴ソースからしても、これで充分。
製作の費用・労力、そして設置スペースも半分で済む。

12インチ オープンバッフル正面

バッフルサイズは、適当に設計した。
デザインは、アメリカでよく見られるオープンバッフルに習った。
スピーカーユニットには、背面にアンプ類を背負わせ、配線類をまとめた。
(ポータブル電源を利用すれば、ノイズや全ての配線類から開放されるが・・・)
背面のアンプ類は、左からブルートゥース付DAC、クラスDメインアンプ 、クラスDサブウーファアンプ。
ユーチューブからの音楽を、スマホにストックし、ブルートゥースでDACに送って再生。
音楽再生アプリは、ONKYOの「HF Player」のアンロック版。

アンプを背負ったオープンバッフルは、巨大なラジカセの様な存在で、スマホは音楽ストレージ付リモコンである。
すこぶる使い勝手がいい。
技術の進歩は凄いと思う。
自然で、目の前で演奏している感じが良い、長時間聞いても疲れない。
(ただ、音楽ソースの音質の違いは明瞭で、聞けなくなった演奏も多々ある)

試作レベルのシステムだと思うが、音と共に、自己満足に浸っている。

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