興味の壺

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直進性が増すタイヤ

ブリヂストンの新型タイヤ。
転がり抵抗を10%減らしつつ、直進安定性を高めるというもの。
どうやって直進安定性を高めたのか。

タイヤは回転すると遠心力が働き、わずかな量だが膨らむ。
その時、外側サイドウォールの曲率(R)を、内側よりも小さくしておく。前から見ると内側は直線に近く、外側はそれよりたわんだ形になる。

直進性が増すタイヤ概念図遠心力により、曲率の大きい(直線に近い)内側よりも、外側の方が大きく膨らむ。
その結果、タイヤは台形に変形し、内側を向く。
両輪が内側を向くということは、トーイン状態になるということである。
トーイン状態は、内側の張力を発生させ、車両の直進安定性を高める。
なるほど。

ブリヂストンのテストコースにおける「うねり路」でのテストでは、ヨーレートや、ステアリング舵角の変動量を従来品(EP100)と比べ、大きく減らしている。
ヨーレート(deg/s)が、凡そ、1.6から1.0(±)へ。舵角(deg)は、2〜3度少なくなっている。

タイヤサイズ:215/60R16 95H
空気圧:250kPs
速度:100km/h
テスト車両:マークX DBA-GRX130 2500cc

[参考サイト] Tech-On